第104章 彼と私の8月26日 ―夜―
今居るラウンジエリアの上の
2階にはパーティールームがあるらしい。
50名まで収容できるキャパがあって
プライベート空間で、アットホームな
結婚式をする事ができるのだそうだ。
そのまま2階をスルーして
階段で更に3階にあがると。
3階の部分が全部、
Residence Suiteのお部屋で。
リビングだけでも110㎡の
キッチン付きのリビングと、
奥は一面のガラス張りになっていて。
海が特等席で眺められる
テーブルと椅子が置いてある。
テラスに出ると、右手に
明石海峡大橋とセトレの
本館?と言えば良いのかメインの
建物が見えていて左手の下はビーチがある。
今は夜だから暗いけど。
明日の朝になれば…
贅沢なオーシャンビューが楽しめそうだ。
『明日もお天気大丈夫そうですし
あの外のテーブルで、
朝ご飯一緒に食べましょうね?』
「ねっ、ねぇ、みっ…港斗君…。
ここ…のお部屋……ッ、いや…
昨日も…一昨日も…凄かったんだけど…」
『今日、平日なんで…そこまで
ビックリするような値段じゃないですよ』
ある意味この建物ごと
貸し切りみたいな状態で
高くないってある??って
そんな風に思ってしまったんだけど。
エステ代は…別にして
彼に教えてもらったんだけど。
「えっ?ここのお部屋…
この眺望で貸し切りみたいな感じで
こんな広いんだよ?ディナーも
込みでそんなお値段で良いの??」
私が想像していた金額の
だいたい3分の1程の
値段でびっくりしたんだけど。
それでも…3泊4日の
ぷち新婚旅行で普通の新婚旅行並みには
お金は掛かっている旅行をしているので。
この1泊2食付きの
レジデンシャルスイートが
1泊55500円を安いとみるか
高いととるかは…その人の
金銭感覚次第なんだろうけど。
その代わり1日1組なので、
空いて無かったら当然泊まれないし
金曜土曜日はまず泊まれないと。
『でもこの部屋、名前に
スイートってついてますけど
朝食だけのプランだったら
3万円台で泊まれますよ?』
割とお値段設定は
リーズナブルなので、
もう1つの和みと言う
スイートルームはあっちの
建物の中にあるみたいだけど。