第8章 両思い
あんず視点
楓村の近くの森に来て、奈落は私の手首を離して抱きし閉めて耳元で言う。
奈落「もう俺から離れないでくれ・・・」
心臓の心音が聞こえてきて、体温も暑くなってきた。
あんず「あ・・・あの・・・」
離れて顔が近づいてきて、固まって動けない。
七宝「奈落、あんずー!」
大声で呼ぶ声がして慌てて離れる、まだ顔に熱を持っていた。
七宝ちゃんと奈落と私で楓村に戻って、夜ご飯を食べた後に私は猫になった奈落を抱えて、外に出て夜空を眺めた。
あんず「桔梗さんが死んだ時に、こんな綺麗な満天の夜空だったんだ」
奈落「そうか・・・」
続けて私は猫のまま、夜空を眺めている奈落に自分の思いを言った。
あんず「私ね奈落が死んだ後に、平和になったけど孤独になったもういない・・・前を向かなきゃと思った」
奈落「じゃあどうして・・・」
あんず「幼なじみの記憶・・・救ってくれた男の子あの弱虫な男の子は奈落あなただった」
奈落は人間の姿になり、目をパイクリさせていた。
あんず「私その頃から奈落貴方のことが好きだった」
突然抱きしめられて、驚いたが嬉しくて背中に手を回した。