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大妖怪の恋の行方

第6章 変わりゆく感情


同意を求めたかごめは、犬夜叉は頷き何も言わない。

尻に敷かれてるのか?

犬夜叉が人間の女に、従順になるのは桔梗以来初めて見たがあんずは俺の方を見て言う。

あんず「答えを聞かせて」

俺があんずの傍に居れば、考えも変わるのか?

奈落「まだ考え中だが、傍に居させてもらってもいいか?」

満面の笑顔で、少し顔を赤くして言う。

先に楓村に犬夜叉とかごめは、帰って行った。

村に帰る前に、あんずは俺を白猫にしてくれた。

人間の姿じゃ皆に、怯えられるからだ。

猫の姿になったのはいいが。

奈落「おい何で抱っこしてるんだ」

あんず「いいじゃない、拾ってきたって感じがするし」

奈落「喋れる猫なんて居ないぞ」

あんず「妖怪ってことにすれば、それか猫らしくするとか」

猫らしく?

俺に『ニャー』という鳴き声を言わせる気か?

それなら黙ってたほうが、ましだ。

楓村に戻ると三人の子供が、俺の前にやってきた。

子供「猫ちゃんだー」

子供二「可愛い」

この子供顔が似てるな、すると弥勒が走ってきて言う。

弥勒「あんずさん帰って来たのですか? その猫は?」

あんず「おなか空かせてたから、餌あげたら懐いたから」

弥勒「飼うのですか?」

頷くと子供がはしゃいで弥勒に言う。

子供「あんずさんの家に、明日遊びに行っていい?」

弥勒「えぇいいですよ、迎えに夕方には行きますので」

あんずは頷くと、自分の家に着いたのか『休診中』と書いてあった中に入ると戸棚があり引き出しがいっぱいある。

床に下りて、戸棚の前に行くとすごい大きい。

あんず「医者をやってるんだ」

奈落「人間の病気をみてるのか?」

あんず「うん、明日から再開をするよ」

炊事場に行くと夕飯の支度を始めるあんず。

誰かが作ってくれる、夕飯を作って食べるなんて子供以来かもしれない。

子供の頃に女とよく遊んでた、顔は覚えていない。

大きな狐を助けたことがあって、俺は怯えてたな。

そう考えれば弱虫だった。
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