第2章 幼い思い出
私は近所の男に虐められていた、冷水を掛けられたり。
蹴られたりしていた、私は何時ものように母が病気のため薬草を詰んでいた時に近所の子が来た。
男の子1「あんずちゃん今日も、母のために雑草取り?」
男の子2「どうせもうすぐ死ぬのに、雑草取りしてても意味ないだろう?」
私は無視をして薬草取りをしていると、男の子1が私の髪の毛を掴んできた。
あんず「痛い! 何するのよ!」
男の子2「もっとやれー!」
更に上に掴まれて痛い、髪が抜けると思った瞬間にそれは一瞬で消えて長い髪の毛を一本にした、男の子が私の目の前に立っていた。
いじめてくる男は私を助けてくれた、男を見て逃げて行った私は立ち上がり言う。
あんず「どうもありがとう! お名前なんて言うの?」
男は目を丸くして言う。
男の子「僕が怖くないの? 半妖だよ?」
この子は人間と妖怪に生まれた子供、私は純血な妖怪の血で弱いから虐められていた。
あんず「怖くないよ、私は妖怪だもん」
男の子「そっか僕は鬼蜘蛛だよ」
私は手を差し出して、握手をして名乗る。
あんず「私はあんずよろしくね」
それが私と鬼蜘蛛の出会い、後に奈落という妖怪にと出会ったきっかけ。
私が助けられた時に、奈落の後ろ姿はかっこよかった。
その時から好きだったのかもしれない。
次の日
私は昨日鬼蜘蛛君と名乗る、男の子を待っていると走って来た。
鬼蜘蛛「ごめんかーちゃんがこれ持ってけって」
藁で包まれた物が二つ、一個を私に差し出す。
あんず「これは?」
鬼蜘蛛「おにぎりだよ」
何時も野菜を生、虫を焼いた物しか食べたことないから新鮮だった。
どうゆう形の物なのか、分からないがお昼が楽しみ。
あんず「今日はねあの林探検だよ」
鬼蜘蛛「林? 妖怪いそうだよ」
あんず「怖がり、男の子でしょう」
不安そうな顔をして言う鬼蜘蛛君の、手首を握り林へと探検に行く今日の目的は川遊び。
林の奥の方にあるから、お昼近くには着く。
しばらく歩いてると、鬼蜘蛛君は言う。
鬼蜘蛛「あんずちゃんはこの林に、頻繁に来てるの?」
あんず「うん、暇さえあれば来てる」
暗い道を通ると、鬼蜘蛛君は手が震えて左右見ていた頻繁に私は手を握り引っ張って進む。
川に着くと鬼蜘蛛君は、川の中を見て透き通る水を口に入れて飲むと笑顔で言う。