第2章 あの日以降
「僕の守護霊はどんなのなんだろう?」
あの日以降、五人のメンバーとはより距離が近くなった気がしていた。
私が休憩室に行こうとした時、そんなドズルさんの第一声が聞こえて自分の話をしているのだろうと思って覗き込むと、話し相手はぼんじゅうるさんだった。
「やっぱ怖い守護霊なんじゃないの? 俺より弱い守護霊で」
と冗談っぽく笑うぼんじゅうるさん。ぼんじゅうるさんは見た目も振る舞いも大人なのだが、笑うとぐっと幼く見えて私もつられて笑顔になるから不思議な人だなと思う。
「守護霊に強い弱いってあるんですか、ぼんさん」
「さぁ……けど聞いてみたら分かるんじゃない?」
「うーん、あまり根掘り葉掘り聞くのもよくなさそうじゃない?」
と二人が会話をしていたので、私は思い切って休憩室に足を踏み込んだ。
「少しだけなら答えられますよ」
と二人に話し掛けて。