第4章 初めての実践任務
『夏梨、今恵が仙台で任務頑張ってるだろ?』
「そうですね、」
『夏梨の2級術師へのテストも兼ねて助太刀に今から行くよー✌️』
術師には等級があって、実力に応じて4〜1級、特級、に分けられる。五条先生は特級らしい。
特級は1人で国家転覆が可能な人に与えられる等級
馬鹿そうだけれど五条先生は実は凄い人なのだ、本来高専でぷらぷらしていて良い人材じゃない。
恵くんは入学当初から2級術師で私は凄いなと尊敬している。
2級から単独の任務が許可される
かくいう私はまだ、3級、今五条先生が2級への推薦を出してくれているから、それが受領されたら私も恵くんと同じ階級になれる。
(早く恵くんに追いつきたい)
と日頃から思っている。
「助太刀って、今回の任務、呪物の回収だけですよね?私が行ってもテスト所か、もう恵くんが終わらせているのではないでしょうか?」
『それがさーさっき電話で、呪物見つからないとかほざいてるのよ、さすがに特級呪物が行方不明となると上もうるさくてねー
あとなんか嫌な予感するしー恵に何かあったら嫌でしょ?』
「それはそうなんですが、私恵くんより弱いし、足でまといになるの嫌なんですけど、」
『大丈夫。夏梨は入学当初より強くなってるよ、体術も呪力操作もね、術式はもう少し頑張らないとだけど、充分恵と同じくらいの強さだよ☆』
(まぁでも恵くん心配だし、五条先生もいるから大丈夫だよね、)
「わかりました。恵くん助太刀に行きます!」
『そう来なくっちゃ☆』
(なんだかんだちゃんとした任務って初めてかも…
意気込んで行こう!!!)
と気合いを入れていたのに、五条先生は呑気に喜久福を買っている。
恵くんが危ないかもしれないのに…と思うが仕方なくそれについて行くしかなった。
「こんな時にお土産ですか、五条先生」
『ん?何言ってるの?これ全部僕の☆』
(うわぁー最低だ…)
『夏梨…後でマジ説教』
「何も言ってないですけど、」