第7章 犠牲
―伏黒side―
「避難区域を10km先まで広げてください」
そう言いながら、怪我をしている釘崎を伊地知さんの車に乗せる。
伊地知「伏黒君は?」
「俺は残ります。もしもの時、俺にはアイツを始末する責任があります。」
伊地知「分かりました。釘崎さんを病院に送り届けたあとすぐに戻ります。」
伏黒「いや、もう伊地知さんはいてもあんまり意味無いので、戻ってくる時は1級以上の術師を連れてきてください。いないと思いますけど。」
グサッ!っと伊地知さんの心に何か刺さった音がするが気の所為だろう。