第6章 紅二点
野薔薇ちゃん達が呪霊を払いに行っている間、申し訳ないけどめちゃくちゃ暇だった。
そんな空気を打開するかのように五条先生の質問が飛んでくる。
『夏梨は好きな人とかいないの?』
「え?いきなりですね…」
『答えにくかったら好きなタイプでもいいよ〜』
恵くんは興味が無さそうに脚を組んで手のひらに顎をついてそっぽを向いている。
「ん〜強いて言うなら。私の事大切にしてくれる人ですかね?
毎朝挨拶をしたらちゃんと返してくれるとか、
些細なことでも大切にしてくれてるなって感じさせてくれる見たいな?」
恵「挨拶返すとか当たり前だろ」
そっぽを向きながらも話は聞いてくれていたようだ。
「普通はそうだよね…でも私は違うかったから。1度で良いから大切に思われてみたいんだ」
『じゃぁ僕とかどお?☆』
「先生が生徒に手を出すのはアウトでは…?」
『もぉ〜釣れないなぁ。結構がちで言ってるよ??』
恵「先生には不安過ぎて夏梨を預けられません。」
『恵、保護者かッ!』
「あははっ」
五条先生と恵くんが意外そうにちょっと驚いたように見てくる。
「あははっ
ご、ごめんなさい笑
ふふっ
楽しくてつい…ふふっ」