第6章 紅二点
すると恵くんが、
「これは同感だ、」
と一刀両断して、悠仁くんは落ち込んでしまった。
そんな私たちを差し置いて
五条先生が口を開く
『君たちがとこまでできるか知りたい。実地試験みたいなもんだね、野薔薇、悠仁、2人で建物内の呪霊を払ってきてくれ。
悠仁、くれぐれも宿儺は出しちゃダメだよ』
げ、という顔をする野薔薇ちゃん。
悠仁くんは呪力操作がまだ不安定だから呪力のこもった武器を貰って建物内に入っていった。
恵「やっぱ俺も行きますよ」
『病み上がりなんだから無理しないの。』
「じゃぁ私が行きましょうか?」
『恵と夏梨が行ったらすぐ払っちゃって意味無いでしょ』
恵「でも虎杖は要監視ですよね」
『まぁねでも、今回試されてるのは野薔薇の方』
『悠仁はさぁイカれてんだよねぇ。異形とはいえ生き物の形をした呪いを自分を殺しにくるモノを一切の躊躇無く殺りに行く。』
『恵みたいに昔から呪いに触れてきた来たわけじゃない。普通の高校だった子がだ、』
『才能があっても呪いの嫌悪と恐怖に耐えきれずに辞めていった術師を恵も見たことがあるでしょ、』
そう言われて何も言えない私と恵くん。
『今日は彼女のイカれっプリを確かめたいんだ』
そういう五条先生を見て、私も今日は見守ろうと思った。