第6章 紅二点
〜釘崎野薔薇side〜
目隠しやろうこと、五条先生に呼ばれて近づいていく。
「釘崎野薔薇、喜べ男子、紅一点よ」
(ウザッ)
と顔に出る悠仁くん。
「俺、虎杖悠仁!仙台から」
「伏黒恵」
ジーと2人を品定めする。
虎杖悠仁。見るからにイモ臭い。ガキの頃鼻くそ食ってたタイプね。
伏黒恵、名前だけって、私偉そうな男ってムリ。きっと重油まみれのカモメに火をつけたりするんだわ…
はぁ…とため息を着く。
「私ってつくづく環境に恵まれないのね…」
すると伏黒の後ろからぴょこっと顔を出す夏梨と目が合う。
「なんだ、紅一点じゃ無かったのね、名前は?」
「み、水姫夏梨です!よろしくね」
と照れくさそうな顔で笑う。
この子可愛いわね、赤い目って初めてみたわ…
髪の毛もツヤツヤ、でも弱そうね、私弱い女子って苦手。
「そ、夏梨、等級は?」
「い、一応最近2級に…」
(え?私より上じゃん、て事は強い?)
へ〜、仲良くなれそう。最初の2人で高校生活どうなる事かと思ったけど、案外上手くやれそうね。