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呪術廻戦〜清澄と呪〜

第4章 初めての実践任務


「でも、」
と不安そうに言う薄ピンクアタマの少年に向かって先生は、あの日私に言った言葉を放つ

『大丈夫。僕最強だから、』

と言いながら恵くんに持っていた紙袋を渡した。

恵くんは「これは?」と疑問を口にする

『喜久福。』

(この人、土産勝ってからきやがった!人が死にかけてる時に!)

と言いたそうに驚愕の表情を浮かべる恵くんに申し訳なくなる。

「ごめんね、一応止めたんだけど…」

「いや、別に夏梨が悪い訳じゃないだろ謝んな、」

と恵くんは頭を撫でてくれた。
(やっぱり優しいな、恵くん、こんな私にも触れてくれるんだもん。)

すると五条先生が口を開いた
『それ言っとくけどお土産じゃないよ、僕が後で全部食べる。』

恵くんは(つくづくクソだなこの人)って顔をしていた。

「先生後ろ!」
と叫ぶと宿儺に変わった少年が先生と格闘を始めた。

五条先生はすっごく余裕そう。

『生徒の前なんでね、カッコつけさせて貰うよ。』

「いつの時代も厄介なものだな、術師というのは…」

と宿儺と喋っている

すると宿儺の視線がこちらを向いた。

「ほぉう久しいな、今世でもこうしてお前と出逢えた事に感動しておる。今世こそは俺の物になってもらうぞ、紅眼の姫…ケケケッ」

と意味の分からないことを行ってきた。
私の前に庇うようにして恵くんがいつでも式神を出せるように手を組んでいる。

私の頭は疑問符だらけだった。宿儺にはあったこともなければ、今初めて知った。
それに今世?とかよく分からん。

すると五条先生がやっぱりかと言う顔で宿儺と対峙していた。

『そろそろかな』
そうつぶやくと

『7.8.9.』

スっと紋章が消えて薄ピンクアタマの少年が戻ってきた。

「よ、大丈夫だった?」

『驚いた。ほんとに制御出来てるよ。』

「でもうるさいんだよなー」

と言いながら自分の頭を叩いている。

『それで済んでるのが奇跡だよ』

すると五条先生は薄ピンクアタマの少年を気絶させた。

『これで目覚めた時、宿儺に身体を乗っ取られてなかったら彼には器の才能がある。』

五条先生は恵くんに問いかける。

『ここでクエスチョーン!恵は彼をどうするべきと考えるかな?』

恵くんは少し考えた後にこう口にした。



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