第4章 初めての実践任務
〜伏黒恵side〜
呪霊が多くなってきた。黒と白の玉犬を連れて払い続ける。
すると呪物ごと人を取り込もうとする呪霊を見つけた。
クソっ!間に合わない。
そう思った瞬間窓ガラスが割れ、虎杖が飛び込んできた。
(嘘だろ、ここ4回だぞ?!)
虎杖が先輩立ちを抱えて呪霊から離れたのですぐさま払う。
「なんで来たと言いたい所だが良くやった。」
と言うと、
「なんでそう偉そうなの…ちなみにそっちの呪いバクバク食ってるやつは?」
と虎杖が疑問を飛ばしてくる。
「俺の式神だ、てか見えてんだな。
呪いってのは普通見えないんだよ。こういう特殊な状況じゃないとな、つかお前、怖くないんだな」
と言うと、少し考えて虎杖が口を開いた
「いや、まぁ怖いけどよ、知ってた?人ってまじで死ぬんだぜ?」
(は?)
と思う。
「だから、自分の知ってる人くらい。正しく死んで欲しい。って思うんだ。自分でもよく分からん。」
するとポロッと落ちた呪物を虎杖が拾う。
「それが両面宿儺の指だ、危ないから渡せ、」
「はいはい」
と言う虎杖の上の天井が凸で来る。咄嗟に突き飛ばし、
「逃げろ!」
と叫んだ。
クッ、さっき校庭にいた2級の呪霊か、先に払っとけば良かった
と思う。
体を掴まれ、ピンチだ、鵺を呼び出そうと手を組むが壁に投げつけられる。
グハッ!!。
そして屋上にそのまま飛ばされる。
と同時に玉犬がドロッと溶けていなくなる。
(術式が途切れた。クソ、頭回らねぇ)
と上から虎杖が呪霊にグーパン入れながら降りてきた
「大丈夫か?!」
「逃げろって言ったろ。」
「言ってる場合かっ!今帰ったら夢見わりぃだろ!それにな!こっちはこっちでめんどくさい呪いにかかっちまってんだ!」
(”人を助けろ”)
(ダメだ!お前がいくら強くても!)
ぐしゃっと虎杖が飛ばされる
「呪いは呪いでしか払えない。」
「今2人を抱えて逃げれるのはお前だけだ。二人連れてとっとと逃げろ! さっさっとしろ!このままじゃ全員死ぬぞ!
呪力のねぇお前がいても意味ねぇんだ」
すると虎杖は何か決意したような顔をした。
「あるじゃねぇか!全員助かる方法!俺に呪力があればいいんだろ!」
「な!バカ!やめろッ!」
伏黒の言葉を無視して特級呪物を飲み込んだ。