第4章 初めての実践任務
〜虎杖悠仁side〜
高木との勝負の後、いつも通りじぃちゃんの見舞いに行く。
部活はどうしただの、花はもう要らないだの悪態をつくじぃちゃんにいつも通り言い返す。
ふとじぃちゃんの雰囲気が変わったと思うと。
「悠仁、お前は強い。だから人を助けろ、そんで死ぬ時は大勢に囲まれて死ね…」
と言って黙り込んだ。
「じいちゃん…?」
返事が返ってくることはなかった。ナースコールを押して
「じいちゃん…死にました…」
と告げる
涙はこらえた
病院の受付で色々手続をしていると。虎杖悠仁だなと声をかけられた。見慣れない制服を着ていて、呪物がどうとか話している。
(厨二病抜けてないのかな?)
などと考えているが、真剣な顔なのでひとまず信じる。
伏黒恵と名乗る少年が渡せと言う呪物は
オカルト研究会の先輩達が今日御札を剥がすと言っていた。
伏黒いわく、どうもヤバいらしい。
急いで学校へ向かう。
今まで感じたことのない気配が体を包み込む。
ここにいろと言われ伏黒は去っていってしまった。
じいちゃんの最後の言葉
(お前は強いから人を助けろ…)
その言葉を思い出し伏黒を追いかけて言った。