• テキストサイズ

【R18】共依存【黒尾鉄朗】

第6章 ビンタ、フェラ、首絞め、失神



黒尾さんに会うたび泣かされている気がするのでウォータープルーフのライナーを探しながら新色のチークや夏用のシャドウなど目についたものを何点か試して包んでもらう。
充実した買い物にほくほくしながら併設されているスーパーで食材を見繕う。
給料日後で財布の紐が緩んでしまったので、しばらくお酒は控えようと決心して帰路に着くと当たり前のように黒尾さんがくつろいでいて眩暈がする。
「おかえりー」
「…ただいま。」
「ごはんなに?」
「にくじゃがと揚げ出し豆腐です。」
「うまそー。」
え、なんでいるの?帰ったんじゃないの?は?え?ごはん食べて行く気なの?つーか仕事してんの?実はニートなの?いろいろ突っ込みたい事がありすぎて出た言葉は「暇なんですか?」だった。
「暇だからかまってもらおうと思いまして。」
皮肉っぽく言ったのにかまってとストレートに言われてしまったら断る事もできない。
「ごはん仕込むのでかまえません。」
「じゃあまってんね」
「…。」
決定事項のように言われてしまったので言い返すことも躊躇われため息をひとつ吐いて夕飯の仕込みにはいる。
煮物は煮込んだ後冷まさないと味が染みない。
にんじんとジャガイモは大きめに切ってレンチンして時短。スライスした玉ねぎと豚コマを炒め、割下を作って柔らかくなったにんじんとジャガイモを一緒に投入。煮立ったら弱火にしてしらたきを入れ、落とし蓋をする。くつくつと煮込みながら、ときどき混ぜてその間に豆腐の水切りと大根おろし、小ネギを刻んで準備する。いい匂いだ。
豆腐を揚げるのは食べる直前でいいので、コンロの火を止めて調理器具を洗う。
水切りカゴには煮付けを入れていたお皿が綺麗に洗われていたので黒尾さんは意外とまめなタイプなのかもしれない。
私はもうちょっとお皿溜めてからまとめて洗うタイプだからシンクはいつも混雑している。
洗い物を終えて水を止めると黒尾さんがひょっこりと覗きにやってきた。
「終わった?」
「はい、ひと段落しました。」
「お疲れ様、はい、これ。借りてた鍵。」
律儀に手渡されたそれとは別にもう一つ別の鍵が手のひらでかちゃと音を立てた。
/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp