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【R18】共依存【黒尾鉄朗】

第6章 ビンタ、フェラ、首絞め、失神



次からちゃんと化粧とかで隠さないとな、首の下の方を絞められた気がするからタートルネックでいけるか、身だしなみも整えずに飛び出してきてしまった自分に反省しながら誰にも見られないように俯きながら歩く。
平日のお昼時なだけあって人通りはほとんどないけれど、サイドの髪をたらして目立たないようにする。叩かれた後鏡をみていないから今どんな状況かもわからずスーパーはあきらめて足早に家路につくことにした。

家につくと黒尾さんの靴はなくなっていて、帰ったんだなと察したが今は顔の傷がみたくて洗面台に急ぐ。ポストはアパートの1階なのでマスクでもして、顔を隠してから鍵を回収しに行こう。
鏡に映ったのは想像していたよりも軽い痕で安堵する。コンシーラーなくてもファンデーションだけで大丈夫そうだ。あの時命令に逆らっていたらやばかったな、なんて自分の行動に心の中で拍手しつつ安堵のため息をついて首の傷も確認する。思っていた通り首の半分より下側についた痣は、がっつり、なんて言葉が似合いそうだ。
汗を吸ったTシャツを脱いでノースリーブのタートルネックに着替えて襟付きの服を何着かクローゼットの前側に引っ張り出す。
濃い痣はどのくらいで消えるのだろう。幸いもうすぐで梅雨時だ。少し厚手の服でも違和感はないだろう。
化粧をして買い物がてらランチでもしようと思いたちジーパンから膝下までのスカートに履き替えてシースルーのシャツを羽織る。
寝不足の肌は化粧ノリが悪くて気分が下がるが、お昼に馴染みの定食屋さんへ行くことを楽しみに、鍵のことも忘れ買い物へ出かけた。

定食屋さんでは冷やし中華なんかがもう始まっていて、去年の夏のことを思い出す。来年は何してるだろうか、黒尾さんは来年も変わらずにいるのだろうか、そんなことを考えながら注文した生姜焼き定食をいただく。ここの生姜焼きはすりおろした生姜とスライスした生姜がふんだんに使われていて好みだ。家で作るものはチューブで済ませてしまうのでなかなか再現できない。
朝ごはんを食べ損ねていたのでキャベツをおかわりしてお腹を満たしたところで数駅先のデパートへ足を運んだ。
服屋を何軒か巡ってストールやハイネックのシャツ、襟にボリュームのあるブラウスやモックネックのワンピースを何点か購入して、地下のコスメ売り場へ向かう。
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