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【呪術廻戦】あなたに殺された私は呪術師として生まれ変わる

第14章 あなたと新たな夜明けを(上の続き)







「寂しさを紛らすためでも、誰かの代わりでもなく…悟くんが好きだから、悟くんが望んでくれるなら一緒にいたい。」

私の顔をじっと見つめて真剣に話を聞いてくれていた悟くんは、ふっと笑って「…そうだね」と頷いてくれた。

「僕も同じだ。傑との代わりになれる奴なんていないし、そんなの欲しいとも思わない。」

私を大事に抱えてくれている悟くんの腕に力が込められる。


「ずっと恋焦がれて、やっと手に入れたんだ。もう手放せないから、覚悟しといてよ。」


そう言いながらいつもの悟くんらしく不敵に笑ったその時、一筋の光が差してきた。
悟くんもその光芒に気づいて、お互いに東の空を見る。
暁に染まる空へ眩しい光を放つ太陽が悠然と昇り始めていた。


新たな夜明けを二人で体を寄せ合いながら唯々眺める。
身に余るほどの幸せになんだか切なくなって、涙が滲んだ。
悟くんと一緒にいられるこの幸せを、私こそ手放したくない。



ふと今朝見た夢のことが頭に浮かんだ。
悟くんから私が生きてることを聞いた傑は、もしかしたら私を手にかけたことを謝りに来てくれて、私が悟くんと生きていくことを弟ながらに認めてくれたのかもしれない。

そうではなく、私の願望が夢に現れただけなのだとしたら。
きっと大好きな弟に認めてもらいたいくらい、私は悟くんと一緒にいたいのだ。
























“あなたと新たな夜明けを”END.
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