第3章 雄英高校
ピピピピッ
アラームの音が聞こえ重たい瞼を擦りながら身体を起こした。
なまえ「う…ん」
軽く伸びをしパパっと朝の支度を終わらせた。
机の上に置いてあったバッグと動画を見るどころか検索機能すらついていないスマホを手に取り下に降りた。
なまえ「おはよう。」
声をかけるとこれまで流れていたニュース番組はブツっと切られた。
死柄木「おはようなまえ。」
黒霧「おはようございます。朝ごはんできてますよ。」
なまえ「ありがとう。」
ここでの生活は慣れきってしまった。
反抗さえしなければいい暮らしなもんだ。
死柄木「あ、そうだ。なまえもう士傑高校行かなくていいよ」
なまえ「え…?なんで…!?私何も問題なんて起こしてないのに!!」
机にバン!と手をつき勢いよく立ち上がった。
私は死柄木や先生に無理を言って関西のヒーロー学校。士傑高校に通っている。もちろんヒーローになるからという理由ではなくヒーロー育成学校の偵察、潜入という形である。
ヒーローになるという夢を捨てきれていない私にはもってこいの任務だった。
なまえ「報告もしっかりしているじゃない!なのになんで…!」
大きな声を出しハッと我に返ると死柄木はイライラしたように机をトントンとしている。
なまえ「あ…ごめんなさい…」
死柄木「人の話は最後までちゃんと聞けよ。士傑から雄英に転校しろって話だ。」
なまえ「雄英…?」
死柄木「士傑の情報はもういい。今欲しいのは雄英だ。オールマイトのこと、A組の生徒のこと。特に緑髪のオールマイトに似た個性のやつだ。もう編入の件は先生がどうにかしてくれた。とにかく今日から行ってこい。」