第4章 再会
黙ったままのかっちゃんについて行くと行先は学校の近くのファミレスだった。
軽く注文を終え再びかっちゃんは私を見つめた。
爆豪「てめ…今までどこで何してやがった」
なまえ「えっ…と関西の親戚のとこにいて…それでこっちの親戚が実家も売り払ってないしいつでも帰れるようにって引き取ってくれて」
元々考えていた言い訳を口にするもふぅんと探るような目で睨まれた。
爆豪「元気にしてたのかよ」
なまえ「あ、うん…かっちゃんは?」
爆豪「ったりめぇだろ」
なまえ「そうなんだ」
上手く会話が続かない。昔はどんな風に話してたっけ…
ちらっとかっちゃんを見ると目が合ってしまい視線を外す。
昔からかっこいいと思っていたが8年経った今では背も伸び声も変わり更に私の恋心をくすぐった。
爆豪「…。もう勝手にどっか行くなよ」
なまえ「ごめんね。勝手にいなくなって」
うんとは言えない。この潜入が終わったらきっとまた君の前からいなくならなきゃいけないから。
だからせめて少しだけでもかっちゃんたちと過ごせるこの生活を私は全力で楽しむ。