第3章 聖なる夜☆ -五色工-
五色 side
俺には2つ上の彼女がいる
名前は黒須音羽さん
彼女は吹奏楽部員で、俺はクラリネットを吹いている姿に一目惚れし、猛アタックの末付き合うことになった
2歳しか変わらないはずなのに、音羽さんはとっても大人っぽい
常に余裕が感じられる彼女に、俺はいつも翻弄されてばかりだ
例えば帰り道
五色「音羽さん!」
『工、どしたの?』
五色「音羽さん、その…天童さんと話すとき距離が近いと思うんですけど!////」
『え?そうかな』
五色「はい、その、天童さんはかっこいいから、ちょっと心配で…」
『なになに〜?工ヤキモチ焼いてくれてんの?』
五色「はい!あ、いや…」
『かわいいなぁ工〜』
そう言って彼女は俺の頭を撫でてくる
五色「ちょ、音羽さんここ帰り道ですよ!?」
『いいじゃん工かわいいから撫でたくなるんだもん』
五色「俺も男ですよ!?」
『そうだね、でもかわいいよ工!』
ちゅ
音羽さんは背伸びをしてほっぺにキスしてきた
五色「っ…////」
『工かわいい〜!ほら!突っ立ってないで!帰るよ〜!』
デート中だって
五色「音羽さん」
『ん?工?』
ぎゅ
五色「…大好きです、音羽さん」
『ふふ、突然どうしたの?工からしてくれるなんて珍しいじゃん』
五色「…何か言うことないですか!?////」
『へ?あぁ、私も大好きだよ』
ちゅ
五色「…////それもそうですけど…」
『あぁ、そっちね?工…』
五色「…」
『かわいいよ〜!!』
五色「なんでぇ〜」
こんな感じでいつも俺だけが照れてるし、かわいいばっかでかっこいいと言われたことがない
だから!クリスマスこそはかっこいいと言わせたい!!