第8章 違う人と任務
自ら触れることに躊躇して、わざとゆっくりと進んでいた。
それでも…なまちゃんに花を持たせたみたいに、上手い具合に流れは進んだ。
「もうすこしだー!」
鬼に届きそうななまちゃんはウキウキして、嬉しそうに全身をばたつかせた。
ばたばた、ばたばた…と、しかし
「だるまさんが…ころんだっ、ふふ、なまちゃん動いちゃダメじゃないか」
五条くんの手まであとほんの僅かに迫ったのに、油断をしていたのか浮かれていたのか
「あれぇ!?ぼく、ばたばたしちゃった」
夏油くんが振り向いた後もまだ、嬉しそうに体を揺らしていた。
「まけちゃった…」
しょぼんとしょげたなまちゃんは、とっても悲しそうに五条くんの手を繋いだ。
「これが…!寧々を気持ち良くさせた天然ローション……!!」
「てんねんろーぅ…?」
「悟、いい加減にしな。寧々ちゃんの顔を見てみなよ」
汚らわしいわ…と、蔑むような目を向けられた五条くんなのに、
「そんなに熱く見つめるなよ。照れんだろ」
曲大解釈をかまして、のうのうと嬉しそうにしている。
「さて、次が最後になるだろうね。だるまさんが…」
問題は……