第8章 違う人と任務
「俺以外とローションプレイとか許せるかよ…っ」
雑念の消え失せることのない五条くんは、この際夏油くんにお任せして……
なまちゃんの気が済むまで、すりすりを続けてもらった。
「まんぞくした〜!」
「私もよ。なまちゃんはひんやりしてて気持ち良かったわ」
「俺の寧々が気持ち良くなってるんだけど!あのナマズのテクニックどうなってんだよ!?」
さすがに手についたぬめりも綺麗にしてとは頼みづらかったから、ポケットにあったハンカチで拭き取った。
このハンカチで、五条くんの煩悩も拭い取れたら良かったんだけど…ねぇ?
「それじゃあ、続きをしようか。もちろん悟は捕まったままだ」
顔にデカデカと"不本意”と書かれた五条くんを人質にとった鬼は、くるっと後ろを向いた。
「だーるーまさんがーこーろんだ」
夏油くんは一番最初だからか、易しい難易度で始めてくれた。
「うん、誰も動いてないね」
「くふふ!ぼく、まけないぞー!」
その流れを繰り返して、あと一回でなまちゃんが囚われの五条くんに触れられそうな距離まで近づいた。
私は……