第13章 春
五条side
風海が今日も可愛い。
部屋を引っ越して初めての夜。傑も任務で遅くなるのがわかっていたから、即任務を終わらせて部屋に行くことにした。
ドアをノックすると、タオル1枚で出てきやがった。
コイツには危機感ってものがないのか?!
嬉しそうな顔で出てきやがって!こんなに可愛い姿を他の誰かに見られたらと思うと、そいつ殺しちゃうだろーが!たとえ傑だろうと許せん!
風海が寒そうだったから、気持ちは収まってないが風呂に入ることにした。
焦らしてみたが、風海が舌を入れてきて驚いたし、その気になってくれたのが嬉しかった。最近は傑の誕生日やらバレンタイン等のイベントがあって、あまり一緒に過ごすことができなかったから。お前から俺を求めてくれたことでスイッチが入った。
悟「…へぇ…そーゆーことできるようになったんだ。
エロいじゃん?けど、めっちゃ下手くそ♡」
風海は何もかもすごく甘くて、相性がいいとはこーゆーことなんだと感じる。いつまでも舐めていられる。舌を絡ませて唾液がこぼれ落ちる。手が勝手に身体を這い回り、柔らかな肌に勝手に吸い付いてしまう。ぴくんと反応する風海がいちいち可愛い。俺の悟くんも限界になってきている。だけど…
悟「あ゛〜クソ!してぇのにゴムねぇよ!」
なんでこんな日にゴム切らしてるんだよ!
生でしたいけど、以前のことがあるから傷つけることだけはしたくない。
『じゃあ、おしまい?』
可愛い顔でこっち見んじゃねぇ!!
我慢できなくなるだろ?!
こうなったら傑が帰ってくる前に部屋に入って取ってくるしかねぇ!傑に知られたら、せっかく独り占めできるところを3人でする羽目になる。
悟「ちょっと傑からゴム借りてくる。ちゃんとベッドで待ってろよ?!」
風海と出会う前は傑の部屋が溜まり場だったから、鍵はそのまま持ってる。
静かに鍵を開けると、中にいた。
こっちは見ていない…バレていない?
静かに閉めようとしたが、ドアが勢いよく開き、胸ぐらを掴まれ部屋に引き摺り込まれる。
傑「部屋に忍び込むとはどーゆーことだい?」
その笑顔が怖ぇよ。
悟「いやぁ…ちょっと貸してほしいものがあったんだけど…」
傑「だったら忍び込むことないだろ?泥棒じゃないんだから」
コイツ、わかってて聞いてんな?!