第11章 不安と仲直り
さっき陸くんから言われたことを思い出して、動揺してしまった。いつもなら自信を持って、好きだと言えるのに。帰ってきてからも少しそのことについて考えてたから迷いがでたのかもしれない。
そのことに悟さんは気がついていた。
だからこんなに噛みつくようなキスをされてる。
必死に応えようとするものの、息が続かない。
『んん…ふっ…ん…』
私の両手首を、悟さんは簡単に片手で捕まえて頭上に固定される。覆い被さられ、身動きも取れない。舌を差し込まれ、執拗に追いかけられる。どちらかわからない唾液が頬を伝っていく。
悟「俺だけ見ろよ。名前呼べ」
口が離れたと思ったら、すごく苦しそうな表情。私が不安にさせちゃったんだ…私も悟さんを感じたい。安心したい。そして悟さんもきっと同じ気持ち。
『…さとるぅ…すき…もっとキスして?』
目を見て小さな声で呟く。
本心なの。悟さんが好き。
悟「…くそっ!可愛すぎだろ」
さっきとは違う優しいキス。
頭上でまとめられた手を緩められ、首の後ろに持っていかれる。抱きしめ合って夢中でキスした。
背中に手を回されブラのホックを外される。キスをしながらやわやわと揉まれ、声が漏れる。
『んんっ!あ…あんっ!』
容赦なく先端をいじられる。
悟「ほら、誰に気持ちよくされてるか言えよ」
『さとるに…ぁん!気持ちくされてる…』
すでに下着もびしょびしょになっていそう。まだキスと胸を触られただけなのに…とろとろになってるのが自分でわかる。
悟「ははっ…風海えろすぎ♡」
やっと笑ってくれた。よかった。私もようやく安心できた気がする。この笑顔を見ていたい。頬に手を添えて呟いた。
『さとる…不安にさせた?ごめんね。…大好き』
悟「…わりぃ、嫉妬した。こんなの初めてでどうすればいいのかわかんねぇ。されたことはあっても、したことなんてねぇからさ。…風海…好き過ぎてごめん…」
またぎゅっと抱きしめられ、謝られた。悟さんが謝ることはまずないと傑さんと硝子さんが言っていたが、そんなの信じられない。ちゃんと謝ってくれるし、理由も説明してくれるよ?それは私だからだと自惚れてもいいかな?
それに好き過ぎてごめんなんて…言われて嬉しくない女の子なんている?顔が真っ赤になっているのが自分でもわかる。