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真珠の涙

第9章 パーティー



今日はいよいよパーティーの日。五条家の方々や御三家、夜蛾先生等高専関係者も参加する、呪術界のパーティー。

主催者側の目的は、各々の状況把握と金銭集め、そして御三家の地位確立。
参加者側は、人脈作りと情報交換。
全国にたくさんいるわけではない呪術師が、一堂に会する年に1回のイベントだ。こんな時に任務の人もいるが、敢えて立候補する人もいるくらい息苦しいパーティーだそう。

私たちの今回の目的は2つ。
武神家の人魚姫が生存していることと、五条家との間に強固な絆があるということを知らしめる。
そして、特級術師の悟さんと傑さん、どちらかと婚姻すると発表すること。

だから、とても着飾らなきゃいけないと悟さんが張り切っていた。

悟「だって、俺の婚約者って言うんなら、もうばっちり色々準備するだろ?だから朝から銀座な〜!」
と言われ、強制的に連れてこられた前のサロン。エステにネイルにヘアセットをしてもらう。

『悟さん、ドレスはどんなのに仕上がったの?』

と聞くと、お店の人が持ってきてくれた。
楽しみにしていたドレスは、ロイヤルブルーのフィッシュテールのドレス。人魚姫というだけあり、フィッシュテールなのかな?
前は膝上だから、足が丸見えで恥ずかしいけど…
海から持ってきた、パールの飾りを左腕に身につけて、傷を隠す。この傷を見るたびに悟さんが悲しそうな顔をするから、どうにか直す方法を見つけたいなと思う。

私が歩くたびに後ろ部分がふんわりと動いているのを感じて、なんだか弾んで歩きたくなる。
靴は2人の身長に合わせるため、10センチ高さのあるハイヒール。シルバーのキラキラしたやつ。たとえ10センチあっても、私は170くらいにしかならないし、悟さんとは20センチほど差がある。それよりも、転ばずに歩くことができるかが問題だ。

この日は傑さんと行動するよう言われた。硝子さんは高専にいないといけない(立候補して残った)らしく、トイレに行くにも傑さんと行くように言われた。一応、五条家のボディーガードさんが近くにいてくれるみたいだけど、そんなに危険なパーティーなんだろうか?

まぁ、傑さんといれば間違いないかな。
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