第90章 薬飲ませて襲おうとして(潔・玲王・凛・氷織・ネス)
氷織羊
『私ね、好きな人がいるんだ』
そんな会話を🌸がクラスで話しているのを聞いてもうた。その瞬間頭をガツンとしばかれたような痛みと、悲しさが押し寄せてきてその場から逃げるように去った。🌸とは中学生の頃からの付き合いでずっと好きやったのに、🌸はちゃう人間好きと知った際にドス黒い嫉妬押し寄せてきて吐き気がする。
「嫌だ嫌だ、🌸が他の人間のモノになるなんて嫌だ…!僕には🌸しかおらんのに…」
恐らく嫉妬でおかしなったんやろう。僕は🌸が他人のモノになるならその前に襲うてでも自分のモノにしようと決めた。嫌われてもええさかい自分のモノにする。そう思いながら🌸に「ゲームしいひん?」て家に誘い、彼女に出すオレンジジュースに睡眠薬を混ぜて飲ました。🌸は警戒することも無くオレンジジュースを飲んだらウトウトと眠たげに目ぇ擦り始め、欠伸もしだした。
『ごめん羊くん…ちょっとだけ寝てもいい?なんか眠たい』
「別にええで」
『ありがとう〜』
と言うと🌸は床に寝転がって眠り始め、ちゃんと眠ってるなと確認してから彼女に覆い被さった。そして服に手を伸ばした時…
『よう、くん…すき、ずっとすきだったの…』
と寝言をポツリと呟いた。その瞬間目から涙零れて僕がしようとした事にきしょなって、直ぐに🌸を起こした。すると🌸は泣いてる僕を見るなり目ぇ見開いて『どうしたの!?』と驚いた。驚いてる🌸に僕がしようとした事を説明したら、🌸は直ぐに僕の頬を引っ叩いて抱きしめてきた。
『私はずっとずっと前から羊くんが好きなの…』
「僕も好き」
『へへ、両思い!』
僕は一生🌸には適わへんなぁ…。