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日と月【刀剣乱舞】

第1章 眠り姫



この本丸の刀達に挨拶をし、日光一文字は早速内番の仕事を任された。

「…この本丸には、葡萄はないようだな」
「主が丁度、果物の種類を増やしたいって言っていたから話をしてみようか?」

畑仕事の内容を教えてくれた燭台切は日光にそう言った。

「うちの本丸にあるのはりんご、梨、桃、みかん。
後は僕が頼み込んで追加してくれた檸檬と苺かな」
「まるで果樹園だな…」

主の果物の木が植えてある場所は圧巻だよ、と光忠は話す。
門の近くには栗の木も植えてあり、栗も秋には収穫予定だ。

「この畑の最高管理者は僕と主だ、何かあったら言ってくれ」
「…ほう?」

今日の収穫分を籠に詰めた光忠は厨房へ持って行く。
その後ろ姿と行き違うように、見覚えのある金髪の男が藁を運ぶ姿が目に飛び込んできた。

「うん?どら猫、お前も顕現していたのか」
「に、日光の兄貴!?それはこっちの台詞、にゃ!」

日光よりも先に顕現していたと話す南泉は、馬当番で藁を運ぶために往復を繰り返している。

「任務では自由に暴れてもいいが、任務がないからとその藁の上で眠らぬように」
「わ、分かってる…にゃ!」

主は日光一文字を加えた部隊編成を考える。

「やっぱり一文字一家と一緒の方がいいかな…。
部隊長に山鳥毛…と、日光一文字…あと…は…」

刀帳と刀達の種類で調整をしていく。
太刀は2振、短刀、脇差、打刀2振…。

日光一文字には、最初のうちは同じ刀派の刀達と出陣してもらうことにした。
その方が、彼も他の刀達との接し方をある程度把握するだろうと思ったから。


その読みは当たって、今では日光の戦績や誉の数も右肩上がりだ。

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