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《赤井夢》Happiness{R18}

第47章 恋愛



『安室さん…本当にごめんなさい…
忙しい、のに…こんな…』



お茶を飲んで体が温まったからか再び睡魔が襲ってきて
私の瞼は少しずつ閉じてきてしまっていた。




「お礼はまたちゃんと頂きますよ。
…おやすみなさい、美緒さん。」



その時の安室さんの声は
何だかいつもよりとても優しくて……


それに何度も優しい手付きで頭を撫でてくれていた。
精神的に弱っていた私には何だかそれがとても心地よくて…



すぐに夢の中へと旅立ってしまった。









ーーー…







『ん…』




眠りから醒めて目を開けると
窓の外はだいぶ明るくなってきていて…

腕時計を見ると時刻は朝5時を過ぎたところだった。



たくさん寝たから体はだいぶスッキリしており
この家の家主である安室さんの姿を探したけど
私が寝ていたベットのある和室にはいなかった。



どこに行ったんだろう、と考えていると
キッチンの方から誰かと話している安室さんの声が聞こえてきた。





「頼まれていた洋服の乾燥と…
あとは洗面用具一式をお持ちしました。」

「ありがとな、助かったよ。」

「いえ!ですが、あの……服が女性物だったのですが…?」

「…知り合いの女性が体調不良で介抱してただけだ。
何か問題あるか?」

「っ、ないですないです!」



…なんか誤解されてるよね……!?


これ以上安室さんに迷惑をかけるわけにはいかない!


そう思って私はベットから飛び起きて和室の扉を開けた。




「あ、美緒さん起きたんですね、
気分はどうですか?」

『お陰様で、もうすっかり良くなりました!』

「それはよかった。あ、彼は僕の部下です。
会ったことありますよね?」



安室さんにそう言われて
眼鏡をかけている男性に目を向けたけど…

以前、警察病院で会ったのは覚えているのに
いつものことながら名前が思い出せなかった。





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