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《赤井夢》Happiness{R18}

第47章 恋愛



彼の頭の良さに感心したところで
「ずっと熟睡していた」という言葉が引っかかり
今の時刻が気になって腕時計に目を向けると…




『っ、え……1時!?』



昼の1時かと一瞬思ったけど
私が紗栄子とランチに行ったのが1時くらいで…



今は確実に夜中の1時だということが分かった。




『す、すみません!
こんな夜中まで人様のベットで爆睡するなんて…!!
本当にごめんなさい!』



慌てて頭を下げたけど、どんなに謝っても足りないくらいで

ずっと頭を下げたままでいると
安室さんの手が私の頭にポン、と優しく置かれた。




「もう謝らなくていいですから。
それより今日はこのままここに泊まって行って下さい。」

『いえ…!流石にそれは…』


悪いので遠慮します、と言いかけたところで
安室さんの手が私の額へと移動した。




『っ、え…』

「まだ微熱があります。
おそらく寝不足と雨に打たれたせいでしょう…
今日はここで休んで下さい。いいですね?」



…そう話す安室さんの圧はすごくて
私は断り切れずに頷いてしまった。

そんな私の様子を見た安室さんは納得した表情になり
再びお茶を飲むためにマグカップに口をつけたけど…



私は気になることがあって
安室さんの方へと顔を向けた。





『あの、安室さん…
どうして…何も聞かないんですか?』



大雨の中、傘も差さずにフラフラしていた私を見て
一体何をしていたのか疑問に思ったはずなのに。



でも安室さんはずっと何も聞いてこない。





「どうせあのFBIの男と何かあったんでしょう?
あなたがそんな顔をするのは
奴のことで悩んでる時ですからね。」


『……。』


「でもまぁ…話したいなら聞いてあげてもいいですよ。」


聞いてあげてもいいって……上から目線がすごい。


でも確かに私が悩むことなんて
大抵赤井さんのことしかないから間違ってはいないか。




『安室さん…男女が2人でラブホテルに入る目的って…
何だと思いますか?』

「…はい?」


きょとん、とした様子の安室さん。

でもすぐに私の質問の意図を察してくれたようだった。








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