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《赤井夢》Happiness{R18}

第47章 恋愛










「悪いな、美緒…
俺はもう…お前と一緒にはいられない。」




『え……どういう、こと…ですか…?』





「…言葉通りだ。じゃあな。」






『っ、待って!赤井さん…!』






私に背を向けて歩き出した赤井さんは
振り返らず、1人の女性の元に向かって行った。







「ごめんね、美緒…」



『!!』




赤井さんの向かう先にはジョディさんがいて
2人はそのまま寄り添い合い、私から離れて行った。






『お願い!待って!行かないで…!』






2人の後を追いかけたくても
私の足は地面にくっついていて、うまく動いてくれなかった。






『っ、お願い……です……1人にしないで…』








……さん、…!美緒…さん…!






誰かが私を呼んでいる声が聞こえたけど
私はその場にしゃがみ込んで、涙を流していた。






 


「美緒さん…!美緒さん!!」







『っ!!』






パチッと目を開けると私の目の前には安室さんがいて
肩には安室さんの手が置かれていた。







「大丈夫ですか?うなされていたようですが…」





じゃあさっきのは……夢?



……なんて嫌な夢を見てしまったんだ私は…





でも…現実も似たようなものかな……。






「覚えてますか?
美緒さん、路上でいきなり倒れたんですよ?」




安室さんの言葉を聞くと、徐々に頭が覚醒して
周りの景色を見渡すと、私はベットの上に横になっている状態だった。



ゆっくり体を起こし再度周りを見渡してみたけど
そこは見覚えのない場所で…






『あの……ここは…?』


「僕の家です。なんとなくですが…
あなたの家には行かない方がいい気がしたので。」



安室さんに目を向けると心配そうに私を見つめていて…


彼の目を見たら、道端で雨に濡れていた私に
傘を差し出してくれていたことを思い出した。





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