第4章 居所
名前「色々作らせたからね。20度以上のやつだけ。」
灰原「……」
外に出ながら話していると顔をまじまじと見て脈と体温を測るのか、手を伸ばして触れてきた。
灰原「…肝臓や膵臓も無いのかしら?酔っているようには思えないわ。アルコール測定器が欲しいところね。」
哀ちゃんはこの身体に対する興味しかないらしい。
灰原「…本当は解剖して調べたいのだけれど、傷口が直ぐ閉まってしまうのよね…」
何だろうな。
試された事がないだけマシだと思うべきなのかな?
グロテスクな発言に身震いすると哀ちゃんは笑って見せた。
灰原「冗談よ」
殆ど冗談に聞こえない会話を受け流し、工藤邸の前に出ている車から沖矢さんが降りて助手席に移動した。
阿笠「待たせたかの?」
灰原「あの人、飲んでるらしいから今日は博士の運転よ。」
阿笠「珍しいな、まぁさっきの事もあるしワシが運転するかの」
車の後部座席に乗り込むと哀ちゃんが隣に来ない事に気づいた。
パッと前を見ると沖矢さんに後ろに行く様に促している。
哀ちゃんが何故そうするのか分からず軽くパニクっていると携帯に通知が届いた。
灰原<“満更でもないんじゃない?”>
名前「!」
前の席から私の顔を見てニヤリと笑っている。
急いで携帯でメッセージを送ったが博士は発車させてしまった。
名前<そうじゃないってば!>
灰原<どういうことかしら?>
名前<“戻った”の>
灰原<なるほどね。それで?今度は何をしたのかしら?>
その質問に答えられなくなった私は顔から熱が溢れていくのを感じてサッと外に向けて口元を隠した。
灰原<何よ。その反応>
名前<言えない>
灰原<女同士でも言えない事って多くないわ。私の想像通りで良いのかしら?>
人の想像を洞察力ではどうする事もできなくてなんて答えるべきかを考えていると手を握られた。
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