第2章 契約
「…名前司令…?…」
名前「ん?どうしたヒロ。お前は爆弾の事は気にしなくて良い。お前の表に出てしまう仕草の事は伝えてあるからちゃんと制御できる程度にして必ず戻って来いよ。」
「いや、そうじゃな…」
名前「そうじゃない?まさか、ヒロ」
「え?」
名前「松田と一緒が良かったのか?」
ーーそれこそ“そうじゃ無い”のだが、洞察力が優れている割にこの人何でそういう部分が欠落しているんだ?ーー
フィル「戻って来てみれば…司令。彼らは貴方の思考に追いついてないですよ?」
名前「フィル、私には分からない。代わりに伝えてやってくれ。」
フィル「全く…松田、君の言う通り司令が出来る事はタイムリープだけじゃない。」
フィルのお陰で漸く話が戻る。
フィル「ただそれを説明した所で疑いしか生まれない。大事なのは彼女が何を知り何を成そうとしているかですよ。…松田が洞察力とタイムリープだけで納得出来ないのはよく分かりました。…名前は、この世界をより良く出来る人達に生きて貰おうとしている。」
過大評価だろうと思った。多分松田も思っただろう。だがフィルが話すその姿勢が何処か苦しそうにも真剣にも見えて、何も言えずに立ち尽くした。
名前「?別に話して構わんぞ。私が違う世界の住人だからお前達がいつ死ぬのかを知っていたと。」
フィル「…司令…だからそういうことを言うと…」
名前「知りたかった答えはそれだろう?」
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