第2章 契約
ヒロsaid
車を停車させたキャルがオレと松田の方へ身体ごと顔を向けた。
キャル「2人に聞きたいんだけどさー……2人って彼女居るの?」
松田「は」
「?居ないよ」
キャル「松田くんはー?」
松田「いねえよ」
ノア「…司令からは“松田は気になっている人がいた”と聞いていますが」
そう言われて慌て始める松田の姿に笑みが溢れる。
キャル「俺はハギって人の姉だって聞いてるー」
ノア「え?…私は佐藤という女性刑事だと聞いていますが?」
フィル「…二股…」
松田「ちょっと待てお前ら!ハギの姉ちゃんはカッコイイし美人なんだよ!佐藤は割と好きだったってメッセージしただけで他意は無え!」
焦って否定しきれていない松田の言葉に笑っていると名前が帰ってきた。
名前「ただ……キャル。何を言った?」
キャル「何ですぐバレんの?!」
シオン「お待ちしておりました司令。」
ノア「松田の2股についてです。」
フィル「お手を…」
松田「こいつら自由過ぎだろ。あと2股じゃ無え」
フィルは名前に手を差し伸べながら紳士的な振る舞いで彼女を車に乗せた。
「喫茶店?に見えたけど、何買ってきたんだ?」
名前「ヒロと松田にこれを。」
松田「あ?なんだこれ」
渡されたボックスの中にはサンドイッチが入っている。
名前「降谷零の手料理。ハムサンドだ。」
松田.ヒロ「「!」」
そうか…何年か経つ間に出来るようになったんだな…
名前「人気料理でなあの店に行ったパン屋の主人が脚繁く通う程だ。結局作り方を教わっていたがな。」
「それは凄いね…」
松田「……」
松田は何か考え込むようにしていたが、少ししてサンドイッチを頬張っていた。
オレも零が作ったハムサンドを食べた。
名前に本部へ戻るように言われたキャルは運転を再開した。本部と呼ばれる場所は船の事らしい。車を中に乗せて降りると名前の携帯が反応した。
.