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D.World 2

第2章 契約










名前said



彼等と別れてポアロに徒歩で向かう。
暫く1人で街を歩いていなかった。
いつも誰かが近くに居て、圧迫感を感じて逃げ出した日の事を思い出していた。

たった何ヶ月か前の事がもう懐かしい様に感じるのは自分がタイムリープや並行世界を行き来する事だけでなく、けたたましく騒ぎが起きる所為だろう。

ポアロのドアを開けると安室さんがいつもの笑顔を向けた。


名前「2人分、持ち帰りで。安室さんの手料理を。何でも良いので」

安室「嬉しいのですが、変わった注文の仕方をしますね。」

名前「“ハムサンド”って言いたくないんですよ。…皆そればかり言うから」

安室「同じは嫌ですか?」

名前「“変化が無い”事が嫌いなんです。」


話しながら手を動かしていた安室さんはその発言に反応して手を止めて此方を見てきた。


安室「…変えた方が良いですかね?」

名前「お客様に提供なさる物に変化をさせる場合は事前に知らせないとダメですよ。それに“私が例外”であって“普通は”変化の無い物を求めていると思うので、変えない方が良いと思ってる。……困らせたなら謝る。」

袋に詰め終わったのか安室さんはゆっくり近付いて、私の頭に手を置いた。


安室「大丈夫ですよ…貴方にはもう少し、困らせられても良い…」


髪をゆっくり撫でられ、優しい声を浴びる。


安室「ところで、誰と食べるんですか?」

名前「?…これは差し入れで、私は食べないよ。…食べた方が良い?」

安室「いえ…いいんです。また来て下さい」


一時的に向けられた不安そうな顔は質問に答えると消え去り、再びいつもの笑顔を向けた。

支払いを済ませて外に出る。
キャル達と落ち合う場所まで足を進ませた。



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