第2章 契約
松田「!」
「!……」
名前「…ヒロ……キャルか?」
ーー…またやってしまった。ーー
実は、何日か前にキャルと同じ時間帯にメインルームに居た。その時キャルが拾った音声とそれに含まれる干渉波から公安の人間が盗聴されていると漏れ呟いた声を聞いていた。
キャルは直ぐに聞かなかった事にしてくれと頼んでそれをオレは了承したのにも関わらず、今その約束を破ってしまった。
名前「取り敢えず、キャルの近くで見るだけな。シオン、側で見張れ。手癖が悪いようなら征圧しろ。」
シオン「了解しました」
シオンが松田を連れて部屋を出た。
名前はオレに向き直り、どうしたものかとぼやいた。
「名前司令…聞かなかった事にしました。」
名前「ったく……ノア、今のが分かったか?」
ノア「…一般目には何も。」
名前「ノアには分かったんだな?」
ノア「はい。」
名前「ヒロの反応はどうすれば抑えられるだろうな?」
ノア「……シオンの場合はどうしたんですか?」
名前「彼奴は…国は言えないがまあ、戦地のスパイを疑われた時拷問に耐え抜いた経歴があるからな。生温い拷問では何も吐かないが……それを彼に耐え抜けというのは酷じゃないか?」
ノア「…それは、そうですね…」
名前「…丁度良い、SWATに派遣する間、向こうで少し揉んでもらえ。手配しておく。」
オレは無事に帰って来れるのか不安になった。
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