第2章 契約
オレと松田を置いて話はどんどん決まっていく。オレはもうこの光景に慣れたけど松田は見慣れない状況をまじまじと眺めている。
松田「…」
「……凄いよな」
松田「…」
オレは思ったままを口に出していた。
何を観察しているのか分からないが松田はずっとその光景を眺め続けた。
シオン「戻りました。」
名前「特殊車両確保したぞ。キャル内装改造任せて良いか?」
キャル「楽し過ぎ。シートは?」
名前「今は6だが横に出来るように。」
キャル「やっぱ?SWAT仕様が結局楽だよねぇ。」
名前「大半の派遣先にはそれが多く使われているしな。慣れておくに越した事はないだろう。ただ日本は横席になるとナンバーを変えなきゃいけないからな。席の向きを切り替えられるようにしてくれ。」
キャル「おっけー!機械諸々は俺の好きにしていー?」
名前「キャルの所有にしてある。好きにすれば良い。」
キャル「よっしゃ!あ!因みに車種は?」
名前「シボレーのタホだ。新型のな」
キャル「マッジで最高」
興奮気味のキャルはにやけながら部屋を出て行くが、少しして階段を転がり落ちるような音が聞こえた。
名前を始め、何人かは笑っている。慌てたキャルが踏み外した事を悟っている。
オレには意外に思えたけど彼女はかなり車が好きなようだ。キャルとそういう話をしては楽しそうにしている。
松田「…なぁ…俺にもその車、見せてくれねえか」
松田は名前の腕を掴み、彼女の目を見ながら話した。
名前「…シオン、そこの結束バンドを取れ。」
シオン「どうぞ。」
松田「は?」
名前は松田の両手首を組ませると其れを結束バンドで縛った。
名前「分解されるのは困る。その他の詳細を知られ過ぎるのも我々の身を滅ぼしかねない。悪いな。信用出来ない訳ではないが情報漏洩を恐れているんだ。」
松田「んなこと」
名前「 公安でさえ、情報漏洩している 」
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