第2章 契約
見下しながら話すと彼は視線を戻した。
3秒前に表示させると犯人が言った以上彼は知らない情報を前以て送る事はできない。それを知っているのは犯人とその共犯者だけだからだ。私の様な人間は例外として。
苦虫を噛み潰したように歪んだ顔を見て多少、気分は晴れた。
「そろそろだな…」
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その瞬間、彼は送信ボタンを押した。
それを確認した私は彼の胸ぐらを掴みサングラスを外して投げ、彼と口付けを交わす。
直後、自分にスタンガンを当てて自らを気絶させた。
「……スゥッ……ハァッ…ハァッ………」
“戻って”きた。
混濁した意識のままだが辺りを見渡すと、
ここは船の医務室だった。
フィル「…成功しましたね」
「あぁ……ハァッ…」
呼吸を整えながらフィルの見ている場所を見る。
彼は眠ったままだが、脈を測れば手に体温も脈も伝わって来た。
手を離していつもの奴を呼ぶ。
「シオン…」
シオン「ここに。」
「悪いが、風呂入りたい。…手伝ってくれ…気持ち悪い。」
シオン「喜んで」
フィルがクスクスと楽しそうに笑いながら
「 ご褒美ですね 」
と、 理解し難い 事を言っている。
「フィル、冗談言ってないで此処にヒロを呼べ。それから、降谷零には松田と呼ばれている。後の事はヒロから聞け。」
フィル「了解です。」
医務室をシオンの腕を借りながら出てシャワールームに向かった。
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