第12章 半年経ちました。
僕はそのまま部屋を出て、ビルの入り口まで走った
「智くぅうううーーーんッ!!!
かむぶぁああーーーーくッ!!!!////」
翔くんの叫び声がすぐそこで聞こえる
僕は勢い良くドアを開けると外に飛び出した
「Σさ、智くんッ!!////」
「翔くんッ!!////」
僕はガードマンに羽交い締めにされている翔くんに飛び付いた
「今すぐ彼を離して!!////」
「は、はい…」
「智くんッ!!////」
ガードマンに解放された翔くんが、僕をギュッと抱き締める
その感触に、胸が熱くなって涙が溢れた
「…早く、帰りたい…////」
「智くん…////」
「お願い翔くん…僕を…僕を早くココから連れ去って…2人でお家に帰りたいよ////」
震えながら泣く僕の頬を、片手でそっと包んで優しいキスをくれると、翔くんが言った
「勿論だよ智くん……だって、一緒に帰るために迎えに来たんだから」