第12章 半年経ちました。
「離してよ!」
「大野……頼む、戻ってくれ……」
「嫌だよ!僕には翔くんが…」
「俺なら一生お前を守ってやれる」
「!!……イヤっ!!!///」
ソファーの上に押し倒されて、両腕を頭の上で拘束される
逃れようとしようにも、力と体格の差は歴然で
僕の事を知り尽くした松岡さんの手によってガッチリと組み敷かれて、身動きが取れない
「やめてよ!こんなコトしてどうしようって言うんだよ!///」
「…さくらんぼくんは、嫉妬深いんだろう?」
「………え?」
松岡さんは僕の両腕を片手で押さえつけたまま、片手でネクタイをスルッと外した
「自分に黙って俺に逢って、セックスしたなんて知ったら………どうするかな?」
「!!!」
驚愕に固まる僕の両腕を、外したネクタイで縛り上げて、松岡さんがニヤリと笑う
「松本とさくらんぼくんは、お友達なんだってな、大野」
「…それが、何?」
震える僕のカラダをゆっくり撫でて、怪しい笑みを浮かべたまま、松岡さんが僕の耳元に口を寄せる
「松本は案外お節介だからな……きっと今頃さくらんぼくんに連絡してるだろう
お前が、彼に内緒で俺と逢ってるってな」