第12章 半年経ちました。
智くんの居ない人生なんて
俺にはもう考えられなかった
智くんは俺の全てだ
いや、人生そのものだと言っても過言ではない!(←何か重いっすよ(苦笑))
(もしも別れようとか言われたら……俺、どうすれば良いんだろう?)
どれだけ俺が智くんを愛していたって
俺たちは男同士
結婚という合法的な身柄の拘束(←笑)をすることは不可能だ
だとしたら、一体どうやって智くんを繋ぎ止めて、一生独り占めすることが出来ると言うのだろう
「………智くん………
………
………
………捨てないで(泣)」
ドアに張り付き、だらしなく涙を垂れ流す俺を乗せた電車が
智くんが待っていてくれているハズのマンションのある駅に到着する
(兎にも角にも、確認してみなくっちゃ…)
俺はポケットから出したハンカチで涙と鼻水を拭うと、足早にホームに降り立ち
自宅マンションへ急いだ