第12章 半年経ちました。
俺は周囲の皆様の好奇の視線を一身に浴びながら、落とした定期を拾うと
猛ダッシュで駅の構内に駆け込んだ
(兎に角早く帰って智くんに確認しなくちゃっ!!///)
電車に駆け込み、ドアにベッタリ張り付く
(どうしようどうしようどうしよう!!
智くんまさか、同僚の言う通りに
俺との同棲生活に嫌気が差したとか言っちゃうのか!?
そんで、丁度良いからって…)
「う、うう…浮気とか…」
(いいいや、浮気なら百万歩譲って目を瞑るとして…)
松岡さんは
俺の記念すべきチェリー卒業の途中(笑)で電話してきて会った時に
智くんにキッパリ別れを告げられたはずだった
それなのに
今更まだ連絡をして来ると言うことは
松岡さんはまだ、智くんの事を諦めていないと言うことなのだろう
(…アレかな、ソロソロ俺に飽きる頃だとか思って電話してきたのかな…)
元々嫌いで別れた二人じゃないんだから
場合によっては、智くんが情にほだされて、元サヤになんて事に
ならないとも言い切れない
(そんなの絶対嫌だよぅ(号泣))