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術師殺しと箱入り娘【呪術廻戦】

第8章 因果呪縛を解く



……もしかして、甚爾に何か頼まれた?

だとしたら、あの女性は星漿体の関係者なの?


考えているうちに孔はワゴン車に乗り込み、出発してしまう。

追うという選択肢もあったが、今は盤星教の方だ。

拉致されたあの女性が星漿体の関係者だとしたら、盤星教は彼女を星漿体暗殺に利用するだろう。

とすると、どうやって?

一番に思いつくのは引き換え条件を突きつけること。
人質交換か期限までに星漿体を殺すあるいは星漿体1人で指定場所まで来ないと彼女を殺すなどだ。

そうなると、ここであの女性を奪還すべきか……


しかし、呪術師は原則非術師に手出しできない上、ここで騒ぎになったら盤星教との交渉どころではなくなる。
それに何らかの引き換え条件を付けるなら、すぐに殺される可能性は低い。


……まぁ、こっちは悟達が何とかするでしょう。


あの女性のことは向こうに任せて、いつ盤星教と交渉するかを考える。

今乗り込むのは論外、伽那夛1人ではきっと門前払いだ。

同化が行われるのは明後日の夜、
星漿体の関係者が拉致されたことから、まだ甚爾は星漿体を暗殺する気はないのだろう。
ならば、事態が動くのは明日か明後日。

おそらく仕事の最終的な報告で、孔は再び盤星教に来るはず。

甚爾が星漿体を手に掛ける前にやらなければないから賭けにはなるが、孔の仲介役として仕事を考えると暗殺前に会っておき、暗殺完了の連絡をすぐ盤星教側に伝えるような気がする。

孔がいた方が園田に会うのも、交渉後に甚爾に連絡するにも都合がいい。
しかし、交渉時に孔の横槍が入るのはおいしくない。

それなら……!


自分の勘を信じ、伽那夛は一度戻ることにした。


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