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術師殺しと箱入り娘【呪術廻戦】

第8章 因果呪縛を解く




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尾行を続けて辿り着いた先は、伽那夛の予想通り盤星教の施設だった。

こちらに気づいていない孔は何やら電話をかけている。


電話を切った孔の様子を建物の陰から窺っていると、すぐに盤星教側の人間が数人外に出てきて何やら話し込み始めた。

その中の1人の顔には見覚えがある。
盤星教の信者から話を聞いた時に見せられたパンフレットに載っていた。
確か名前は園田といったか……

立ち位置や他の信者の態度、孔と直接話していることから園田の地位は高く、星漿体暗殺を依頼したのも彼なのだろう。

何を話しているのか非常に気になるが、さすがにこの距離では会話内容までは分からない。


読唇術が使えれば、と歯噛みしているうちに話し終わった。

……と思ったら、今度はワゴン車の後部座席のドアを開け、中から何かを出そうとし始める。
大きな物なのか、1人では出せず応援を呼んでいる。

盤星教側の人間が数人がかりで引っ張り出したのは……メイド姿の女性だった。

引っ張り出されても反応が無いところを見るに意識がない。

死んでいるかも……という考えが頭をよぎったが、それにしては外傷らしい外傷が見当たらなかった。


あの人、どう見ても大人だし、星漿体ではないわよね。
だったらなぜ孔はこんな所まで連れてきて盤星教に引き渡すの?

しかも孔はあくまで仲介人のはず。
たとえ盤星教からあの女性を連れてくるよう依頼されていたとしても、孔自ら動くというのは考えにくい。


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