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D.World.

第19章 “漆黒”







「嗚呼、久しぶりだな。」


何事もなかったかの様にジンが話しだす。


「そうですか?」

「テメェじゃねえバーボン、そこの女だ」

「それは失礼しました。」

「女、……何故生きてやがる?」

「……」


ジンが彼女を睨んでいるが、彼女は全く動じていない。恐怖を断ち切ってきたと言った彼女はここまで強いのかと思える程だ。


「あ?喋れねえのか?」

「……」

「チッ…バーボン、コイツが喋らねえ理由は何だ」

「分かりかねます。」


いつもの笑顔を向けると気味が悪いと不満そうな顔をする。打ち合わせの時に彼女が喋らないなんて聞いていなかったが、何か理由がありそうで詮索しないようにした。


「テメェが話さねえってんならそれでも良い。
だがな組織はお前が欲しいそうだ。」


ーー……は?……彼女はベルモットからの話を
断ったのに無理矢理引き込もうとしているのか…?ーー


「……」


ベルモットと彼女の様子を見たが、2人とも何も言わず、じっとしている。


「…バーボン、まさか女の舌でも切り落としてきたのか?」


「まさか。悪趣味ですね」


ジンが彼女に近付き、顎から頬を掴んで無理矢理口を抉じ開けて確認していた。


「…何故喋らない?」


頬から手を離したジンが彼女に問う。
彼女は視線を合わせ真っ直ぐなジンを見た。


「 無駄話が好きとは意外でした。
 組織の勧誘はお断りします。なので
  貴女方の存在を知ってしまった
 私を、早く消していただけません? 」


その発言を合図にする様に彼女がショットガンに手を伸ばそうとした為、それを奪い彼女に向けた。


「ハッ!バーボン面白えよな此奴は消すには惜しい…」


「そうですか?見ていて飽きない所は肯定しますが。」





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