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D.World.

第19章 “漆黒”








ショットガンに弾を込めるとガシャという低い音が響いた。


「それよりジン、聞いていませんか?ベルモットから」

「あ?」

「“今度は撃ってください”と伝えて貰っていたはずですが?」

「何だ?…死にたがりか」

「死場所は探していますね。」


ジンは彼女から距離を取り銃を構えた。
だが直ぐには撃たず

「 全員構えろ 」

と言った。それを聞くとその場に居る全員が彼女に向け銃口を向ける。
彼女はというと両手を上げ逃げる意思がないと示しているが表情は、やはりと言うべきか見慣れてしまったというべきか、笑っている。

「流石に蜂の巣に成れば生きちゃ居ねえだろ
お前を組織に入れたかったが残念だ あばよ」

その声を共にジンが彼女へ発砲。続いて彼女から受け取ったショットガンの球を着弾させる。このショットガンが普通のなら、周囲全員の弾が彼女を貫く度にショットガンの弾を着弾させるのは骨が折れる作業だっただろう。改造され装填数が多くなっているこれは扱い易かった。

「…バーボン?この子と何かあったの?」

ベルモットが話しかけてきた。

「…?…どうしてそう思うんですか?」

「夢中だったじゃない?」

手元のショットガンを指差してベルモットが嘲笑っている。

「ああ、これですか。…自業自得ですね…こんな物騒な物を持ち歩いて。死場所を探しているなんて知りませんでしたよ。」

話しながら横たわった彼女を抱き上げる。
血溜まりの中には肉片もあって彼女の状態を知らなければ完全に死んだと思うだろう。

「…彼女の願いであればいつでも、殺して差し上げたのにまさか、ジンに殺られたがっていたなんて…」

「バーボン…大分歪んだ嫉妬ね」

くだらないと言わんばかりに呆れながらベルモットがこの場合を立ち去るのに続いてぞろぞろと立ち去っていった。




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