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D.World.

第19章 “漆黒”







「…目をつけられてるから逃れられないって今回の作戦に反対した所で俺たちを説得する為に戻られたらたまったもんじゃねぇ。その計画でかまわない。でも…」


彼女が突然腕を引っ張られバランスを崩しかけると同時に地面に手をついた。
ボウヤとの距離が一気に縮まり顔同士が目の前にある。


「…脈が戻るような事があったら作戦中止だ」


彼女は思う所があるのだろう顔を僅かに赤くして頷いた。今のは明らかに小学生とは思えない言葉の抑揚と仕草だ。


「…でも…その前に…」

ああ、始まった。何か突拍子も無い発言をする瞬間だ。最早慣れを感じ、何か言われる前にポケットから鍵を取り出す。

「アサリを調理しないと」

「どちらまで?」

「ポアロ」

呆気に取られているボウヤを軽くスルーしてやると普通の会話の流れなの?とでも言いたげに此方を見てきた。

ーーふっ…彼女を大事に想うなら次
 何を言い出すか検討を付けられるように、
        ならなくてはな…?ーー

どこか勝ち誇った表情に見えたのだろうボウヤはムッとして顔を逸らす。

彼女はそっちに行くからと言いながら通話を切っていた。

俺は工藤邸の鍵を閉めに1人戻り、阿笠邸前から3人歩きでポアロに向かう。




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