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D.World.

第19章 “漆黒”







黒の組織と接点があったとすれば観覧車での一件の時以外は無い筈。これだけの機関と接点を持てばいつかは目をつけられていても可笑しくはないが、…ただ今まで無事だったのは彼女が過去に戻りそうしていたからなのか…?…

「…彼女が戻ったら沖矢さんも交えて作戦を立てよう。…」

「そうだね」





沖矢said


ボウヤからの連絡で阿笠博士の家で落ち合う事になった為、事情を博士に話しその場で本を読みながら待っていた。

突如玄関ドアに金属音が聞こえ臨戦体制をとりながらドアに手をかけ、勢い良く開けた。

「うわっ!それはまずい!!」

「!?」

視界と此方に飛び込んで来たのは何日か姿が見えなかった彼女だった。
咄嗟に抱き抱える姿勢を取るが勢いは抑え切れずその場に倒れ込んだ。

「……何やってるの?」

後ろから冷徹な視線と言葉が刺さる。

「もうっ!あんな勢い避けきれないよ!!」

理不尽な罵倒をどう受け流そうかと考えると一瞬眉の辺りがピクリと反応してしまった。

「…御礼を言われるなら梅雨知らず、罵倒される筋合いは…ないと思いますが?」

抱き止めたままの彼女の身体をぐっとホールドして顔を近付けると彼女は言葉を失い顔を赤くする。

「……続きなら隣の家でやってくれない?」

背中側から投げかけられるその冷静な声にそうですねと言いたいところだが元の約束の人物が来ると分かっている以上、此処を離れる訳にもいかず、渋々手を離した。


「それにしても…そんなに急いでどうしたんですか?」

単純にワイヤーを使って飛んで帰って来るなどあの日見て以来だと思った。

「…いやぁ、…夏の木に張り付いて剥がれそうにない蝉みたいで大変そうだったんだよね。」

「!」

彼女のその言葉にいつも冷静な少女は意味がわからないと小さく漏らすと別に部屋に移動した。


「…つけられていたとは、誰にでしょうか?」

「やっぱり沖矢さんには通じるよね。“バチカンのカメオ”って言っても良かったけど流石に哀ちゃんにも伝わっちゃう気がして避けたんだよね」

「…組織、ですか?」

「早るねー…コナン君来てから」


彼女はメインフロアの真ん中にあるキッチンに向かい、珈琲を用意し始めた。

テイクアウト用のカップを2つ取り、ブラックとラテを用意している。





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