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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第15章 もう一つの触手の時間


「脱皮か…そういえばそんな手もあったっけか」


先生の月一で使える奥の手…まだ五分も経過していない乱闘で既に使ってしまった
シロが呑気にやられたと言うが

「でもね殺せんせー。その脱皮にも弱点があるのを知っているよ」




堀部さんはそのまま蛍光灯を攻撃。

「ニュニャッ!」

何だろう…いつもの先生なら余裕持って躱せているのに、段々反応が鈍くなっている気がする

「その脱皮は見た目よりもエネルギーを消耗する。よって直後は自慢のスピードも低下するのさ。
常人から見ればメチャ速い事に変わりはないが、触手同士の戦いでは影響はデカいよ」

「ううっ」


初めて知った…そんなこと。超生物なんて謳われるあの人は意外と繊細だったんだ


「加えて、イトナの最初の奇襲で腕を失い再生したね。それも結構体力を使うんだ。
二重に落とした身体的パフォーマンス。私の計算ではこの時点でほぼ互角だ。
また、触手の扱いは精神状態に大きく左右される。
予想外の触手によるダメージでの動揺。気持ちを立て直すヒマも無い狭いリング。
今現在どちらが優勢か。生徒諸君にも一目瞭然だろうねー」

「お、おい…これマジで行っちゃうんじゃないの」

「さらには、献身的な保護者のサポート」
またあの照明だ。先生の体が一瞬であるが固まる。しかし、このリングではその一瞬が命取り




またもや先生の触手は二本断たれてしまった

「フッフッフ、これで脚も再生しなくてはならないね。なお一層体力が落ちて殺りやすくなる」


肩を落とす先生の前に、堀部くんは立ち塞がる


「…安心した。兄さん、俺はおまえより強い」


アサシンでもある私達の前でべらべらと奴の弱点を暴露する。それも今までのものよりもずっと有効的。

皆は悔しそうに拳を握り締める。本当だったら、自分たちの手で見つける情報。この力の差を見て、本当に先生がこの人に殺されてしまうかもしれない、そう思ったのだろう。






『何故あんたがそれを、弱点を知っているんですか…先生自身の身体の事なんて普通……………ッ!まさか』

「ほう?少しは勘のいい子もいるようだね」


こちらの会話に目もくれなかったシロが初めて、廊下を振り向いた
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