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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第6章 面談の時間(番外編)


私はあの時顔を合わせようとはしなかった。だから背を向けたまま会話をしようとした

『…だとしたら何ですか。ご存じの通り私は本日からE組行きなんです。だからもう、たった一年だけ一緒だった貴方には関係のない話なんです』

「ッ……そんなこと言わないでよ!」

『え?ちょっ…』

握られた腕を引っ張られ私の体は彼の腕の中。物理的距離はゼロになってしまった

『嫌っ離して!』

「なんで、まるで何もなかったみたいな言い方するの…僕に優しくしてくれたことも楽しかったことも全部………なかったことにするの…?

そんなの嫌だ」

『………!』

あの時はまだ楽しかった。まだそう感じていられた。


そうだ…それはきっと彼がここにいたからだ。楽しいことも、嫌なことも、共有できたから。

初めての友達が君だったから…私の人生は作業ではなくなった。貴方は離れた格差でも私をかつてと同じように見てくれるの?


























けれど、例え君でも…もう言える訳ないよ……
貴方がいない二年生の間に私に何があったかなんて。
今、私の家がどうなっているかなんて。
E組に落ちた私が彼らにどんな仕打ちをされたかなんて…












「生憎だけど僕も落ちたんだよ」

俯きがちに彼がそう言った

『え?』

「うまくいかなくてさ…」

『つ、つまり…渚さんもE組行き…?
さ、先に言ってくださいよ…警戒心丸出しで話しちゃったじゃないですか…』

「ごめんごめん」

彼の癖の苦笑いを久々に見た気がする。眉がハの字に下がっているのが可愛かった















『と、遠い…そしてまともな道がない…』

「これを毎日行くには骨が折れるね…」

『……………ここに入学したからには…こんな法律に反する過激なことも受け入れなくちゃいけないのでしょうか…』

「……」




お前がそれを選択し承諾したんだから文句を言える口はない。E組に落ちた時に沢山の人に同じようなことを言われた。もちろんそれとこれとは別のことであるし、著しく人権を欠いていると思う。しかし、私たちに訴える手段は持っていなかった


『クラス…馴染めるといいですね』





「僕は…
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