第6章 面談の時間(番外編)
E組に落ちたことで沢山の人に叱られたし、白い目で見られた。なんでこんなにできないのとか、もうあいつ終わったなとか…
けど、遊夢ちゃんが一緒なら、それは少し軽くなるかなって思う。遊夢ちゃんとは一杯色んなことを分け合ってきたから。
だからどうか、向こうの教室でも仲良くして欲しい。君の友達として」
『……!』
「…髪型…変えたんだね…
長いときも似合ってたけど、僕はそっちも可愛いから好きだなぁ」
いつもだったらそれを皮肉と受けとっていた。人に一発殴ったこともあった。
けど…彼は怒れる気がしなかった。あんな純粋な笑顔を見せられたら…
怒れる気もしないし、真実も言える気がしなくなった
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だから友達は少ない方がいいんです、先生。悲しむ人はできるだけ少ない方がいいから。
私のお友達はもうネットの中でいい
「あ、でも早稲田さんも他の人は苗字さん付けなのに、渚だけ名前だよね」
『あー…初めてお会いした時、あまり苗字で呼ばれたくないと言われたので』
「なるほど、私達と一緒か…」
「ふーん、でもそれって不平等じゃない?」
『はあ?』
「恋人でもないのにそう区別作ると余計目立つし、全員名前呼びなら渚君も気にすることないんじゃない?」
「え、いや僕は別に…」
「試しに俺のことカルマって呼んでみてよ。さん付けでもいいから」
「あ、私も!全然カエデとかでいいよ!」
「ちょ、二人とも…」
『………………善処します』
「それ絶対言わない奴じゃんw」