第6章 面談の時間(番外編)
しかし恐ろしかった。あの一斉射撃の中で私ただ一人が撃っていないことを知られていたなんて
腕組みしながら云々考えていると赤羽さんが口を開いた
「そういえばさーなんで渚君ひつじちゃんのこと名前ちゃん呼びなの?他の人はさん付けなのに」
「え?」
『茅野さんはそのままですよ?というか私が何故ひつじちゃんと呼ばれているのかこっちが聞きたいんですけど』
「うーんでも早稲田さんは何となくわかるかも」
『なんで!?』
「だってなんかふわふわしてるイメージある。いつもぼーっとしてること多いし」
『そんな…』(ガックシ)
「それは…その…昔のクラスよしみで…流石に砕けた呼び方の方がいいのかなって///」
「ふーんそうなんだ……………ほーん」
「その目で見るのやめてよカルマ君!!!」
「え?二人って同じクラスだったの!?」
「うん、ついでに俺も」
「えええええええ!?新事実!!」
「一年の時だけだよ。ね、遊夢ちゃん」
『え?うん、はい。渚さんとはE組に落ちたのも同じ時期だったので暫くは一緒に登校してました』
「ほら、やっぱなんかあんじゃん」
「ち、違うから…まだそこまで行ってないから…」
赤羽さんが肘で渚さんの頭をぐりぐりするが渚さんが言っている意味は分からなかった
しかし懐かしい。そうだ、E組送りにされて初めて登校した日…渚さんと再会した日
ーーー
「あ…」
『……(ふいっ』
「待って!!(腕を掴む)
遊夢ちゃん…だよね…?」